
「CNTコートディッシュ@Meijo Arc」は世界初の、カーボンナノチューブによるコートディッシュです。
低血清条件下で、通常のディッシュに較べ効果的な細胞増殖を実現しました。
カーボンナノチューブが足場となり、細胞接着性の向上が推察され、細胞増殖が促進されるものと考えられます。また、カーボンナノチューブは電導性があるため、電極に接続することにより電導時の細胞の応答などを検定することもできます。
▼ 用途 |
・低血清下での培養条件による細胞試験
・これまでの条件下では細胞が剥がれやすく、処理がやりにくい実験
・細胞の電気電導に対する応答を計測する実験
▼ キャンペーン |
先着50名様にCNTコートディッシュ@Meijo Arcの試供品をご提供いたします(お一人様1回まで)。
また、試供品により実験を行い、実験報告をお送りいただいたお客様には、もれなく図書カード1000円分を進呈いたします。なお、実験報告は、差し障りの無い範囲で虚偽の無いように記入ください。

▼ 実験例 |
北海道大学と共同開発
低血清培地において、効果的な細胞培養ディッシュ
【製品名】
CNTコートディッシュ
【利用分野】
再生医療(細胞培養担体)、研究用細胞培養機材、バイオアッセイ
【従来の技術】
再生医療や研究目的にて細胞培養を行う場合、細胞の接着性や伸展性、増殖性を向上させた細胞培養用のポリスチレンディッシュが使用される。その場合にはディッシュ表面の化学的処理が行われ、主に水酸基の導入により最適な表面処理が施される。また、細胞接着性・伸展性を向上させるためにカルボキシル基処理、コラーゲン処理、ポリリジン処理などの処理を施したポリスチレンディッシュが市販されている。
そのなかでも、低血清培地や無血清培地での培養に使用するためには、後者の方が効率のよい細胞接着性、伸展性、増殖性を示すことが知られている。
【本製品が解決しようとする課題】
・再生医療分野および研究分野に使用させるポリスチレンディッシュよりも、さらに増殖率を向上させる細胞培養用ポリスチレンディッシュが望まれているが、現状では細胞培養用ポリスチレンディッシュを超えるものはない。
・特に、低血清培地(無血清培地)における増殖率の高い細胞培養用ポリスチレンディッシュが望まれているが、市販されているポリスチレンディッシュでは不十分である。
【課題を解決するための手段】
現在の細胞培養用ポリスチレンディッシュの表面処理は、水酸基、カルボキシル基、コラーゲン、ポリリジンで処理されている。それに対し、本製品では無処理のポリスチレンディッシュに、名城ナノカーボン製CNTを用いて北海道大学大学院歯学研究科 生体理工学教室 亘理文夫教授、赤坂司助教、口腔機能補綴学教室 横山敦郎教授グループと共同開発を行った特殊薄層コート処理を施し、細胞培養を行う。
【効果】
(1)一般的な細胞培養条件において、カーボンナノチューブコートは、現在市販されている細胞培養用ポリスチレンディッシュに比較し、ある種の細胞の増殖率を向上させる。
(2)特に、低血清培地での培養において、市販されている代表的なポリスチレンディッシュよりも、はるかに高い増殖率を示す。
低血清培地での培養は特に、次の利点がある。
・未知の要因が少ない。
・より一定した培養性能が得られる。
・培養液からの精製および後続のプロセスが容易となる。
・細胞機能の正確な評価。
・増殖および生産性の向上。
・生理的反応性をよりよく制御できる。
・細胞メディエータの検出が増強される。
・血清は毒性物質の作用の中和をしてしまうため、毒性試験のガイドラインの不確定要因を低減できる。
・効率よく分化する株の樹立。
・トランスフェクション効率の向上。
・ES細胞やStem細胞の未分化のまま培養できる可能性が高い。
・血清が入っていると何が起きるかわからない。
・生化学的アッセイ(ELISAなど)において、血清成分が影響を低減できる。ヒト細胞培養にて、牛血清成分の混入に問題(BSE問題)を低減できるなど
【実施例】
「低血清培地を用いた名城ナノカーボン製CNTコートディッシュ上での細胞 培養」
低血清培地における細胞培養を名城ナノカーボン製CNTコートディッシュ (10μg/dish、100μg/dish)を用いて実施した。細胞培養は、Dulbecco’s Modified Eagle Media (DMEM)に1%Fetal Bovine Serum(FBS)および1%PSN Antibiotic Mixtureを添加した培地を4mL加え、骨芽細胞様細胞(Saos2)を5×104/dishとなるように播種し、37℃、5%CO2の環境下にて、2週間培養した。その際、培地交換は2日ごとに行った。その後、細胞を染色後、光学顕微鏡下で細胞数をカウントした。
比較基材として、無処理ポリスチレンディッシュ(A社製)、細胞培養用ポリスチレンディッシュ(A社製)、細胞高接着性ポリスチレンディッシュ(A社製)、コラーゲンコートポリスチレンディッシュ(B社製)、ポリリジンコートポリスチレンディッシュ(B社製)を用いた。
略語は、無処理ポリスチレンディッシュ(Normal PS)、名城ナノカーボン製CNT薄膜(SWNT10, 10μg/dish)、名城ナノカーボン製CNT薄膜(SWNT100, 100μg/dish)、細胞培養用ポリスチレンディッシュ(Culture PS)、高細胞接着性ポリスチレンディッシュ(Cell Bind)、コラーゲンコートポリスチレンディッシュ(Collagen)、ポリリジンコートポリスチレンディッシュ(Poly-Lys)
その結果、市販されている細胞培養用ディッシュでは、播種細胞数よりもいずれも下回るか、CellBind、Collagen、Poly-Lysでは細胞が死滅するのに対し、名城ナノカーボン製CNTコートディッシュでは、細胞は良好に増殖し市販細胞培養用ディッシュよりもはるかに高い増殖率を示した。
以 上